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いつかあの日に
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作詞 ma-bow |
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じめじめとした路上で
今日も独り詩を唄う
誰も聴いてくれやしない
自己満足だからそれでいい
「もう一曲唄ってください」と言った彼女は
泣いていたのかもしれない。
6月の雨の日のこと。
あの日から彼女は
毎日聴きに来るようになった
彼女につられて、来る人も
少しずつ増えてきたと思う
「なんで毎日来るんだい?」と聞こうとしたが
決してそうはしなかった。
恐かったのかもしれない。
やっと所属した会社で
売れっ子となった自分。
みんなが歌を聴いてくれる
すでに自己満足ではなかった
「もう一曲歌います」と言ったものの
目の前に彼女はいなかった。
君に聴いて欲しいのに・・。
今君は何をしているのかなぁ?
僕の詩を聞いているのかな?
自分でも気づいていたかもしれない
思い描いていた姿では無くなっていた
「もう一曲唄ってください」と言った君の姿は
僕には眩しすぎたのかもしれない。
今の僕には光すら見えないけど・・
もしよかったら
ここに帰ってきて欲しい
その時までに
僕もそこに帰るから
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