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芽吹くまで
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作詞 BOBMA1U |
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満員電車に揺られて死んだ顔した見慣れた光景に
今日も同じ日かと肩を落とした
階段を駆け上がる自分達はいつから立派な戦士になった?
異常だと囁く声を掻き消すような足音の波
同じ方向に歩む姿にこれっぽちも疑問はなかった
これが当たり前だと刷り込まれ今日も耳を塞いで闘志を燃やす
機械音が鳴り響くこの小さい箱にいる自分を
これでいいんだとコーヒーを流す、今日も終電に間に合うかな
別にふらついていたんじゃないよ
やりたいこと全て潰されてしまったんだ
あなたや環境のせいにするは呼吸をするように簡単だった
だけどその悔しさをバネにどうして踏ん張れなかったんだろう
自分のやりたいことを真っ直ぐに追いかけるあの子が可哀想だと
俯瞰して見るようになった死んだ顔の頬を伝うのは何だろうな
今日も満員電車に揺られてるあの人も自分も白い顔
何も変わらないとため息をついた
階段を駆け上がる自分の前に希望に満ちた目をしたあの子が
仲間たちと一生懸命に叫ぶ声に足が止まった
同じ方向に歩むことを初めて拒んでその声を聴いた
芽吹くまであの子たちは抗ったんだと
分かった時には涙が止まらない、止まらないよ
これでいいのかと問う声に、よくないと叫ぶ自分がいた
今からでも間に合うと背中を押すその音に背を向け
自分のために生きたいと走り出した
もちろんあれから何もかも漫画のように上手くいくはずもない人生だけど
見上げる空がとても青いんだ
今度は自分のペースで歩んでいく、そう決意できた僕に幸あれ
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