|
|
|
おはなし、おはなし
|
作詞 初音 緋輿離 |
|
おはなししましょう 物語
不思議な不思議な眼鏡の話・・・
眼鏡を割ったある男
乱視でふらふら 人にぶつかる
ぶつかったのは一人の商人
「ごめんなさい。乱視なもので」
「いえいえ、私もよそ見してました。貴方は悪くないですよ」
笑う商人 商品拾いあげ こう言った
「じゃあ、眼鏡をあげましょう」
取り出したのは一つの眼鏡
傷なんか無い 新品物で
男は眼鏡を受け取った
其れは魔法の眼鏡でね
人のココロが見えてしまう
もしも必要ないのなら
普通の眼鏡を買いましょう
人のココロはどうなってるのか?
男は其れを見てみたくなった
ああ 哀れな好奇心
「この眼鏡、貰いましょう」
男は早速眼鏡を掛けた
ああ 地獄の出発
おはなししましょう その後をね
暗くて悲しい人のココロを・・・
眼鏡を貰ったある男
街でふらふら 散歩している
見つけたのは一人の知り合い
「おーい!俺だよ、何してるの?」
「ちょっと買い物。お前も行くか?奢ってやるぞ」
笑う知り合い 歪む景色 聞こえた声
【会ってしまった、嫌いなのに】
聞こえたのはココロの声
見えたのは 裏の表情
男は思わず断った
其れは魔法の眼鏡でね
人のココロが見えてしまう
もしも必要ないのなら
普通の眼鏡を買いましょう
買えばよかった普通の眼鏡
男は眼鏡を外そうとする
ああ 地獄の真ん中
この眼鏡 外れない
眼鏡はちっとも動かない
ああ 踏み外した道
ダレカノコエガキコエル・・・
オレノワルグチヲイッテル・・・
ミミヲフサイデモキコエル・・・
ああ 誰か
外して この鎖のようにえげつないモノ
|
|
|