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静かな海
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作詞 初音 緋輿離 |
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深い 深い海の底には
誰のものでもない 僕の心が眠る
水は 毒々しく煌めく
手で掬えばほら そこから体蝕む
いつか誰かがこの砂浜を愛する人と歩くのだろう
砂の城をも呑みこむ波に恨みをぶつけるのだろう
青い 青い海の底には
もう沈んでしまった 命が揺られてる
いつか誰かもこの海岸を死ぬ為の道具にするのだろう
誰か ああ 誰か
助けてなんて言わないからさ
誰か ああ 誰か
ここで笑っていた彼女の笑顔を
どうか 忘れずに いつまでも 瞼の裏に
暗い 暗い海の底には
沈んだままで眠る 命が揺られてる
彼は ワザとらしく笑う
彼女が消えてった 喪失感を埋めず
いつか誰かがこの海底を隅々調べる時が来るのだろう
誰か ああ 誰か
来ないでなんて言わないからさ
誰か ああ 誰か
砂の城を探しに行った彼女の目を
どうか 忘れずに いつまでも 瞳の中に
脆い 壊れやすい砂の城は
崩れてく 誰の所為でもないのに
誰か ああ 誰か
砂の城を奪いにきた波の音を
どうか 忘れずに いつまでも 静かな海へ
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