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冷たい抱熱
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作詞 大和撫彦 |
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眩しく光る
薄いカーテンが揺れる昼下がり
眠っていたように
渇いた声で名前を呼んだ
時計の針はうるさく
いつもより速く回る
穏やかに少しでも長く
夢を見ていたかった
離れてゆくから
もう何もしなくていいんだよ
こっちを向かないで
小さなサヨナラが響いているよ
これ以上は近付けないくらい傍にいた
ひとりになったこと
まだ感じないから
甘い色の夕闇に
溶かされていく面影
思い出は笑顔のはずなのに
どうして君は泣く
忘れていくから
もう傍にいなくていいんだよ
僕を擦り抜けていく抱熱を
抱きとめられないまま
何もできないから
遠のいていく君を見ていたい
少しだけ振り向いた
横顔は綺麗に微笑む
冷たさを噛み締めながら
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