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徒桜
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作詞 しらゆき |
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いつからだろう?
空を見上げては
君の行方を探すように雲を眺めてる
卒業式で誰より泣いていた
君の顔を思い出すたび懐かしくなる
あの桜が散る頃には
僕らも大人になって
「初めまして」は淡く溶けていく
もうすぐ春が終わる
もう少し咲いていてくれないか
君を悲しませたくないから
いつまでもサヨナラを言い出せずにいるんだ
出会いは別れがあるものと
微笑むように舞い散る花びら
僕たちは知らぬ間に
違う道を歩いていた
貴方は徒桜
一人きりなら
弱音を吐けるのに
君の前では何故か不器用に笑ってた
別れを告げた日から 僕の心は
ぽっかり穴が空いたように 言葉をなくした
内緒話や秘密基地
暗号化した交換日記
走馬灯のように切なく廻っていく
もうすぐ春が終わる
友情は季節のように朽ち
やがて色褪せていくもの
青春なんて人生のワンシーンに過ぎない
決別ともどかしさとが交差して
枝分かれするみたいに
あの空を目指していく
もう振り返りはしない、と
泪は徒桜
終わってなんかいないのに
ずっと過去を悔いてばかり
まだまだ語り合った夢の途中
あと何回 春を跨げば
叶えることができるか
陽だまりのベンチ 僕はそっと瞼を閉じた
どうして花は枯れていくのか
今の僕には分からない
いつかこの日々を笑い合える日がくるかな
もう少し待っていてくれないか
君との夢が満開になるまで
もう一度 この広い空を青に染めるまで
別れは希望があるものと
微笑むように膨らむ蕾は
僕たちの未来世だ
虹の架かった空の下
二人の徒桜
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