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三角のいただき
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作詞 夏木壮一郎 |
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冷酷に街を切り裂く鋭い眼光
夜の闇に包まれた都会の中を
我が者顔で闊歩するこのシマのボス
金無垢 ダイヤモンド クロコダイル
深い闇抜けて現れた血生臭いやつら
お前も俺も凍りついては
道を譲り 握りしめた
拳なんかは震えてやがる
ワルを気取った若者たちは
怯むそぶりを隠してやがるぜ
浮かれた態度もやつらに裁かれ
支配の渦に巻き込まれてゆく
路上の隅では今日も繰り広げられる戦争が
現実世界の慈悲を思い出させる
結局は力でねじ伏せ 武勇伝なんかは
3秒で吹き飛んじまうよ
やらかしの男は情報網のトラップに
嵌められ、身を捨て覚悟の賭博に敗北さ
道を極めた男たちの姿に
なぜだか惹かれちまうんだよ
そこには覚悟に己の正義がある
力を磨いた闇の支配者たち
Ah 狂った世界で血みどろの正論が
街を覆って牛耳るだけの三角のいただきさ
殺るか殺られるかだけ
グレーな半端者が粋がってみせては
捉えられ弄ばれるのさ
劣悪な環境で育てられ歪んだやつらの性
心などとっくに失っているんだろう
それに惹かれるワル風情のブルースを
街の酒屋で聞いて喚いて苦笑い浮かべてやがる
数の暴力でも優勢なやつらの
悲しき性は永遠に変わること
なんてないのさ
誰ひとり人間の掟から
逃れることなどできないから
街角の不気味な笑い声がへばりついてる
現実世界の隠れた性も今夜は
暴かれ 刺々しい闇の中に
溶け込んじまうよ
やつらに狂わされちまったのさ
手のひら返しさ 信念は力の前では
脆く崩されてゆく
道を極めた男たちの姿に
なぜだか惹かれちまうんだよ
そこには庇いきれない悲しい様がある
力を磨いた闇の支配者たち
Ah 異様な世界で強がりも呆気なく
打ち砕かれる理由は三角のいただきさ
Ah 無様に恋した女の男はこの街のボス
禁断の恋の裏で微笑む三角のいただきさ
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