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ライラックフィルム
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作詞 夏為 |
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「朝焼けの日が夕暮れの様だ」
そんな心情で改札をくぐり
今日も青春という作品作りに取り組むんだ
笑った顔で青を吐き出す君を
朝日のノイズをバックに
記憶領域に保存するんだ
あと何Take?あと何回さ?
君の笑顔を焼き付けられるんだろう。
ねぇ教えてよ
ねぇ
ねぇ
目の前を通り過ぎてく電車の車窓に
映る僕と君はまるで映画のフィルムだ
「このフィルムに終わりはあるかい?」
残りの長さは幾つだろうか。
焼きつくことができない恋を今日もまた
脚本に加えてみる。
帰りの電車に揺り揺り揺られ
朝日の様な夕陽を今日も眺めてる。
「こんな場所だっけ」
参考書を片手に一人呟く
降車駅が迫る道中で
イヤフォンを付けて
車窓から早送りの景色を
鑑賞するんだ
あとtake?あと何回さ。
頭の中で伝えれば良いんだ?
目の前を通り過ぎてく無人駅を目で追って
泪ぐむ僕に日が刺し
「これは撮ってないよな」
残りの時間はいくつだろうか
今日もまた続けるんだこの1takeを
1take
2take
3take
カットの一声から逃げていたいんだ
終わらないでってずっと願っていたいんだ
それでも世界は残酷でさ
時間は待ってはくれないのさ
カメラの手ブレを抑えて
ピントを合わせて
震えを抑えながらさ
台詞が思い出せないな
えっと、、えっと、、
そうだ思い出した
「好きです」だったな
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