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西ノ王女ト召シ使イ
作詞 紫煙@Cian
西の王女とその召使い
それだけの関係 そう思っていた
「さあ、跪きなさい」と
今日も響く君の声







出会ったのは 数年前
戦火に追われ君はやって来た
幼い僕等は身分なんて
関係なく笑いあってた

だけど 人は 成長する
出会った日から約五年
空っぽの西の王国の
王座に座ったのは
君だった


西の王女とその召し使い
それだけの関係 そう思っていた
君の手を取り口づけをする
命を賭けて守り抜こう







君はある日地図を指差して
ある国にナイフを突き刺す
気まぐれに微笑んだ後
ナイフを指で弄んでいた

「東の国はいらない」と
命を受けて攻め込んだ
戦火の舞う小さな王国で
王子様は一人
立っていた


西の王女とその召し使い
それだけの関係?そうじゃなかった
君が悪なら僕も悪だ
十字架だって共に背負おう







僕にはひとつ気がかりがある
君が失くした記憶の欠片
出会った日君が着ていた服
ー東の国は君の故郷?ー

そんな事とは露知らず
君は楽しげに処刑を決める
僕は止めるべきなのだろうか?
この狂った運命(サダメ)の
歯車を


西の王女とその召使い
それだけの関係?今はもう違う
だけど僕には止められない
哀れな双子の行く末を







処刑の日がやって来て
王子を処刑台へ連れていく
不意に君に向けられる罵声
王子の袖の下で光ったナイフ

次の瞬間上がる悲鳴
突如倒れ伏す王女の兵士
君はただただ茫然と
王子の横顔を見つめてた

(・・・・・・どうして・・・・・・?)


君は「正義」 王子は「悪」
また変わった歯車の廻り
君は多分気づいてしまった
王子の正体に 歯車の狂いに



泣き崩れた君を支える
僕はなんて愚かなんだろう
王子の正体を君に言ってれば
また 昔のように 君たちは
戻れたかもしれない


そう 僕だって
「悪」なんだ

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歌詞タイトル 西ノ王女ト召シ使イ
公開日 2022/03/31
ジャンル その他
カテゴリ その他
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