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金魚掬い
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作詞 つきなみゆうき |
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もしもきみがぼくの心を知れないままだったなら
ぼくは思うままに感情を掻き殴っていた
揺らぐ水にたゆたうのは ぼくと僕とぼくと…
きみが心を支配する
きみがぼくの全てを持っていく
きみの前ではカッコつけたがる僕の問題だ
もしもきみがぼくに気付かないままだったなら
ぼくはなんの躊躇いもなく好きだと言えた
見えすぎた見せすぎた 救われたかったのか
きみのために何もできなくなったろ
掛けられなくなった電話も
出られなくなった電話も
きみの前から消えたい
きみを消すくらいなら僕が消えたい
きみの後ろで苦しめるくらいなら消えたい
なんてことはない 全部僕の為だ
そんな事ばかり そんな言葉しか
今こうして きみの前から姿を消したことも
何をしても 僕はきみを苦しめるのか
救いあげては敗れ ゆっくりと堕ち
溺れては息を変える
威勢よく跳ねる個体
よく逃げ回る個体
弱り息絶えそうな個体
何かを諦めきれない個体
これはぼくの 「ぼく」だけの 金魚掬いだ
すべて還すまで終わらない
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