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カトレア
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| 作詞 つきなみゆうき |
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壊すくらいなら 知らない方が
失くすことに 怯えるから
見ているだけで 満足できる
どしゃぶりの雨
ビニール傘越しに 見える温度
ぼくときみの ちょうどいい距離
張り付く雨粒
ぼくの嫌いなぼくの顔 隠して
壊さない距離 維持して
少しだけ 見せてくれる
きみに会える日 雨を降らせる
傘が咲く 透明に色とりどり
ぼくときみをつなぐ プラグ
泣くぼくに 困って慌てる姿
愛おしい時間 終わってくれるな
よく忘れてくる 不安で探す
きみの家にも 忘れてきた傘
かける電話 ずる賢くなった
くすんだ透明に 移る記憶
どんな傘より 価値のあるもの
握る柄に伝える 思いの丈
記憶している傘 壊れそうで
バタバタ落ちる雨音 情けなさ
天見上げる灰の色 虹色に澱む空
伝わる微振動 きみは知らない
カトレアが咲く お揃いの季節
初夏冷える風 揺れる髪
夜長見える月 分ける寂しさ
雪の中 飾り立てた立ち位置
氷の中 愛おしい情景
咲いた美しさを 眺める尊さ
きみの忘れてるよの 愛おしい声
きみが世界から 消えるんじゃない
きみの記憶が残るものが 消える
形あるもの 消えゆく儚さ
せめてあと少し もう少しの祈り
閉じ込めて 触れられない距離の
花 壊さないよう 咲き続けて
このまま
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