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アリウム
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作詞 つきなみゆうき |
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2拍のリズムが 奏でる街で
君の残像が 僕を捕える
伏し目がちに 笑いながら
またこの季節に 相も変わらず
君の声色が 風に紛れて
無邪気なまま 呼んでるんだ
もう 本当はさ
顔もはっきり 思い出せない
靄がかった君に 恋をしているんだよ
もう 全然さ
声もちゃんとさ 思い出せない
文字に変わった 音に縛られてるだけ
大したもんじゃない それなのに…
描けない僕を 見ているんだよ
後ろから僕が 見ているんだよ
想いを馳せ 今日を生きて
無理につじつまを 合わせる事が
いつの間にか僕らの 得意になって
いつも通り 別れが来た
もう 本当はさ
顔もはっきり 思い出せない
靄がかった君に 認めてほしかった
全然さ もう
声もちゃんと 思い出せない
文字に変わる君に 聞いててほしかっただけ
絡まる思いが 空回るのさ
やり直せるなら やり直せるか?
後ろから僕が そう言いたげに
ただ泣きながら
縛られた手足を
恨めしそうに見て
大したもんじゃないか
動かせる 手足を解かずに
それなのに…
大したもんじゃないか
動かさない 選択をして
それならば…
最後にしよう
僕が 君が 選び取ってきた数年間
気持ちが視界を掠めた数時間
「じゃあ 元気でね」 重ねた言葉は数十分
君の伏し目に込められた 沈黙の数秒後
僕の勘違いだとしても あの一瞬に
僕は僕だけの正解を 出していくよ
色付く柔らかな 風がふく
忘れないように 映しては流れる
綺麗なアリウムが 咲いている
2拍のリズムに 重ねて動き出す
1歩踏み出す瞬間
新しい僕に
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