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森の獣
作詞 堀岡玖哲
真夜中 森の階段を歩いていた
少女は肺胞を緑で満たして
血の滲む足跡 群れる蛭の影
そんな彼女を獣が見ていた

軋む根っこの音に首を傾けて
開いた瞳孔は捉えて離さない
彼は猛々しくその身を翻し
地に着く四つ足を揃えて言った


「感じてないか?
 内なる狂気 己の羨望を」
「呑まれてないか?
 羽ばたく翼 解かれた鎖を」
「呆れてないか?
 自尊に溺れる儚き棺を」
「愛してないか
 己を救った男のことなど」


アンサーアンサー!
自問自答はまだかい?
逡巡する背に目をむいた

サプライズサプライズ!
獣の口から
唾液に塗れた目が落ちた



日が昇る 森の中 変わらず綺麗な
星たちが進む道を照らすように騒いで
淡々と進む足 響く妖艶な歌
そんな彼女を獣が見ていた

草木を押しのける音に耳を傾け
彼を見つめるまでもなくただ前を向く
彼女は軽々と飛ぶように踵を返し
地に着く爪先を揃えて言った


「感じていたわ
 一秒ごとに あなたの存在を」
「呑まれてないわ
 翼もないし、鳥籠の中だもの」
「呆れているわ
 あなたを飼っているこの森も 私にも」
「愛していたわ
 この眼玉だって愛おしいくらいに」



アンサーアンサー!
自問自答はもういいかい?
漏れて行く音吐に目を閉じた

ナンセンスナンセンス!
哄笑の端から誓いを
目眩すら残された

アンサーアンサー!
猛獣はもういないの
白い骨ばかりが目を惹いた

まだまだ、歩くことは止めないの
太陽の日が目を焼いた

アンサーアンサー!
アンサーアンサー!

「コタエが欲しいの」
目を開いた

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歌詞タイトル 森の獣
公開日 2022/01/25
ジャンル ポップス
カテゴリ その他
コメント 初投稿。
女の子と獣の歌
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