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厚化粧
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作詞 ことり |
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何度でも そう何度でも
あなたに逢う日には 厚化粧していくの
何度でも そう何度でも
あなたに抱かれる日の シャワーで落とせないくらい
あゝ 「可愛いね」って言葉は魔法みたいで
縛られた私の顔 白く塗られたまま
あゝ 急に「逢おうね」って連絡は仕事のようで
鏡台にだけ映る ニキビの浮いた私
きっと このまま街に出ても
あなたは私のこと 振り返りもしない
ずっと そうして逢ってきた
嫌われたくない 可愛い私でいるの
何度でも そう何度でも
あなたに逢う日には 厚化粧していくの
何処でも そう何処でも
降りしきる雨に 濡れても可愛いように
もう 「素顔の君」は血塗られた姿
「素顔」なんてもう 彼方へ走っていった
もう 「そのままの君」が好きなんて
ウソだって知っている でも好きなら良くて
もっと あなたに近づきたくて
背伸びした私の 姿だけ見せて
「あっ」と あなたに思われたくて
買い集めた化粧品 割れた瓶のくず
幾らでも そう幾らでも
明日のことを言えば 鬼が笑うのに
何度でも そう何度でも
私は化粧するの シャワーで落とせないくらい
私だって馬鹿じゃない トンネルの向こうに出口はある
でもいいじゃないの 暗がりにいたって
止まない雨はない あなたも好きな言葉
でもいいじゃないの あなたと 相合傘して歩き続けたって
何度でも そう何度でも
もっと自分でいたいって 思った夜もある
なんでかな でもなんでかな
今だっていとおしい 綱渡りかも知れないけど
何度でも そう何度でも
あなたに逢う日には 厚化粧していくの
何度でも そう何度でも
あなたに抱かれる日の シャワーで落とせないくらい
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