|
|
|
紫陽花
|
作詞 brother sisters |
|
あれだけ降り注いでいた日の光も
哀しいことに白々として褪せてゆく
いまの自分の写し鏡のような場面
何度いまの君を見たってそう思う
いっそ瞳を閉じてしまえば
またいつかのあの日に帰れると
ここは記憶の螺旋
無邪気にはしゃいだ雨上がりの庭で
汚したお気に入りのワンピースは
もう真っ白じゃないけれど
その一点が君を染めていく
不思議と声だけが雑音で聴き取れず
風鳴りに煽られた木々の騒めきばかり
ぼくの胸のなかで木霊して
ずっと君だけがモノクロのまま
ぼくの知らない土地で生まれて
誰にも知られず育ってきた君
物語ってくれるだけで色づくのに
何一つとして鮮明になれないのはなぜ
いっそ嘘でも作ってしまえば
それが君のため僕のためになる
真実になるのだから
忘却をし尽くすことに躊躇っては
いまでも手のなかに握ったままの記憶
もう抱えきれないほどに
溢れて零れそうになっている
影ばかりが濃くなる一方で
君までの焦点が絞られていく
君だけの君だけが知っている色を
身につけていたはずなのにね
無邪気にはしゃいだ雨上がりの庭で
汚したお気に入りのワンピースは
もう真っ白じゃないけれど
その一点が君を染めていく
不思議と声だけが雑音で聴き取れず
風鳴りに煽られた木々の騒めきばかり
ぼくの胸のなかで木霊して
ずっと君だけがモノクロのまま
|
|
|