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給水塔
作詞 brother sisters
複雑な街に単純な僕
群像と孤独を闘わせていた
皆 勝敗に左右されながら
息苦しいなかを生きている
僕はまだ交差点の真ん中にいる

ずっとこの場所にはいられないのに
前に進むのが恐くて仕方ないのに
新しい景色ばかりを追い求めていた

背伸びして大人に近づこうとして
何度も痛い目にあってきたんだ
変わらずに生きてくしんどさのなか
眺めている空はまだずっと遠い

共同する体と共鳴を呼ぶ心が
反発しながら擦り合わすたび
壊されていくのは僕の思い出たち
ともに育ってきた街に見放され
街の背だけが大きくなっていく

抗うことが強さだと思っていた
現実に嘘をつくことを許していた
新しい明日に昨日の僕は怯えていた

思い出は言葉にすればするほど
たのしかったものから逃げていくんだ
ずっと胸にしまっていられるほど
僕らは器用に生きてはいない

季節も知らぬ間に移ろいでいて
好きだった景色は様変わりする
さびれの隅に立つ給水塔だけが
この街を見下ろし続けている

もしも僕に未来があるのなら
写真なんて必要ないだろう
思い出はいまでもここにあって
思い返せばまた帰ってこれる
さよならに向かって明日は来るけど
それでも僕らはいまを生きている
たしかにここで生きている

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 給水塔
公開日 2023/07/28
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント ずっと昔には背比べしていたあの給水塔も、もうあまり都市部では見なくなった、思い出の表現
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