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9月の残像
作詞 タイラー
知らない街なのに
懐かしい匂いがした
雨に濡れた金木犀の葉っぱ
新鮮とは違うが妙に澄んでいる外の空気
錆びた工場跡地に漂う土砂の香り
背中を撫でる様な冷たい風

フラッシュバックしていく

一瞬で途切れそうになる感覚を俺は紡いでいく
立ち尽くす
全神経を注いでいく
髪の毛一本一本に神経が通るイメージで
過去と現在、繋がりそうになるのを必死で堪える


太陽が消えかけていく
それと同時に俺は俺で満たされる
鈍痛に貫かれ 藍色に沈んで行く
街の色が変わる そこに俺は立っていた
ヨレたTシャツ醜いその姿が
固く閉じた瞼の裏にはっきりと見える

そいつに一瞥をくれ
俺は唾を吐いた
金木犀の香りが伝う
連れてくるあの日の残像
砂場に転がった玩具を蹴り飛ばし
嗤う大人を嘲る子供

消えて行く 変わる街の音と色
空気に質量 深海のように肩にかかり
俺は俺を 俺を 俺は

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 9月の残像
公開日 2021/12/01
ジャンル ロック
カテゴリ その他
コメント 消える時ってこんな感じかなって
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