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縊死
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作詞 Saya' |
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死ぬことはいけないことです
本質を教えず 言い放つ言葉に
どれほどの苦痛があるのかも知らず
将来は私の言葉を
世界中に届けるミュージシャンになると誓い
毎日を生き甲斐に変え夢を追い続けた青春時代
どんなに歌っても
命を投げ出そうとしてる人の手を握ることさえ出来ないというのに
死ぬ直前まで彼らは
自らの首を絞める縄にさえすがった
死んではいけない
彼らは自分達こそ正義だと何も疑わず
自慢げに口を開く
生きる促進要因よりも生きる阻害要因が多くては
占い師じゃない君でも
容易に分かってしまう容易い先の未来
もしあなたの家族が自殺したら
もしあなたの友人が自殺したら
もしあなたの恋人が自殺したら
テレビを見ながら私や私達とは無縁だ
そうやってテレビの中の出来事を
どこか別の世界の出来事のように感じて
毎月どこかで
1000人の自殺者がいる現実に目を瞑り
それどころか現実にも気づかない
いっそのこと幸せ者だったあなたが
今花束を手にしている現実
毎日のように誰が死んで
その中には
自分の死で伝えたい人がいても
「月別自殺者数について」と
一括りにされ
数百数千とある死体の山にカウントされる
金があっても地位があっても
自殺者がいるという簡単な答えに首を振り
弱者を蹴落とし踏みつけても
その足場は脆く共に崩れ去っていく
命を投げ出した者に
唾を吐いてはいけない
人生を諦めた者を
笑ってはいけない
それは明日なりうるあなたの姿だからだ
拳を高く上げて自己価値の証明
吐き出した言葉が汚くても
血を吐くよりマシだと
自分自身に言い聞かせ
死の色は濃くなり
とうとう床のシミになった
当たり前にある明日って世界が
彼らは重すぎたのだ
夢の中に逃避
この街からの逃走
無神経な腹鳴り行くあてもない足どり
もしあなたの家族が自殺したら
もしあなたの友人が自殺したら
もしあなたの恋人が自殺したら
もし明日あなたが自殺したら
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