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アイネクライネを聴きながら
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作詞 きのこ |
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呼び出し音のアイネクライネ
どうして君はこれに決めたの
むなしく響くアイネクライネ
今夜も君は出てはくれない
あれはまだ寒い夜だった
“タスケテ”と君からのLINE
その文字は泣いていて
どことなくふるえてて
何度も何度も電話をかけても
たったの一度もつながらなくて
あれこれと思い返したら
見逃した君からのサイン
“サミシイ”は“クルシイ”で
“キエタイ”は“シニタイ”で
何度も何度も求めたその手を
今まで一度もつかめなかった
お願いしますアイネクライネ
もいちど君の声を聴かせて
悲しいのですアイネクライネ
もいちど僕の声をとどけて
おぼえてる 君と副都心
遅くまではしゃいだね あの日
止まらないおしゃべりと
とめどないカンパイを
なんにも言わずに黙って聞いてた
みんなといるのにひとりで君は
思いだす 君の長い髪
さみしげに伏せていた瞳
そのわけを訊けなくて
気づかないふりをして
これきりだなんて思いもしないで
それじゃあまたね、と右手を上げた
呼び出し音のアイネクライネ
どうして君はこれに決めたの
むなしく響くアイネクライネ
今夜も君は出てはくれない
お願いしますアイネクライネ
もいちど君の声を聴かせて
会いたいのですアイネクライネ
どこかで今もどうか生きてて
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