|
|
|
花時雨の現実逃避
|
作詞 utsusemi |
|
通り雨 逃げるように 身を潜めた待ち時間
滲む春にため息を 吐き捨てた
気付けばこの街並みも 面影が見えなくなったな
浮遊する思い出だけ 塗り潰して
ほらやっぱり やっぱり 変わってしまう
全てを過去に置いて
そしていつかは忘れていくんだね
胸を焦がす傷さえも
失うことが怖くて けど失うものがあといくつ
残っているかを知るのは もっと怖い
もう分かっている 分かっている 生きている以上
終わりが着地点だって
せっかく綺麗に桜が咲いても
雨には逆らえないよ
また次第に 次第に 酷く降り出す
俯けば水溜まりが
歪んで映るかつての自分を睨む
何処で間違えたんだろうって
ほらやっぱり やっぱり 戻れないよ
全てが過去に老いて
こんなことばかり考えてしまうのは
ひとつも忘れたくないから
ねえいつかは いつかは 晴れるのかな
生きてよかったなって
春の現実逃避はまだ続いていく
せめてこの時だけでも
笑いたいのにな
笑えなくて
でも泣けなくて
遣る瀬なくて
ひとりただ空を見上げるのです
雨上がりの寂しさ 言えないままの「さようなら」
それでも先へ進むかは 自分次第
|
|
|