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人生ゲーム
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作詞 藍川紫音 |
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子供の頃なんて、自分が何者かなんて知らないし、
自分に何ができるかどうかも、やってみなくちゃわからないよ。
自分の身分も立場もルールも、パパとママからのプレゼントだから、
無知で無邪気なあの言動がバカみたいな生き様のプレゼンになったんだ。
発表会で失敗した僕は、自分が愚か者であることを知ったし、
自分にできることも周りをグチャグチャにするだけだよ。
選んだステージをパパやママみたいにプレイできないから。
無茶で無謀なこのモードで惰性に生きていくことになったんだ。
もしも、僕が世界の主人公ならば、親は勿論、親友やクラスメイト、
学校の先生そして気になるあの子に、
助け助けられ、笑顔に囲まれ、喜劇のヒーローになれるかな。
でも、そんなストーリーは来なかったから、
僕はこれから適当に選んだルートを攻略していくよ。
ああ、人生なんてクソゲーだ。
セーブもなければ、リセットもできない。この先ずっとバグだらけだな。
それに選択肢もないから、みんなの好感度をあげられないよ。
ねえ、教えてちょうだいここのルールを。それかちょうだい僕の取説を。
この道十四年、まだまだ探索足りないや
誤爆や飛び火が怖いから、下手に触れずに進めたよ。
相手の会話も仕草もレベルも、なんだか桁違いに思えてきたから、
無能で無頓着なその態度で目の前が真っ暗になったんだ。
気付けばオトナになった俺は、自分が駒であることを知ったし、
自分にできることも、周りにヘコヘコしていくだけだな。
余ったステージだから、すぐに場違いだと感じたから、
無駄で無慈悲なこの邪道を駆け抜けることにしたんだ。
もしも、俺が世界の主人公ならば、親は例外、会社の同僚に上司、
取引先の役員そして気になるあいつに、
殴り殴られ、群れず生きてく悲劇のピエロに徹するだろう。
でも、そんな妄想話の趣味はないから、
俺はお先に周到に登ったところから飛び下りることにしていくよ。
ああ、人生なんてクソゲーだ。
易しくなければ、普通でもない。この先もずっとずっとハードだな。
エンドロールが流れ来た。俺はきっとダメだったんだな。
なあ、教えてくれよクリア方法を。それかくれよ俺にトロフィーを。
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