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面影草
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作詞 緋芭 |
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幼い頃に見た 不思議な夢
面影はぼやけ 曖昧な記憶
私はここで 待ち続けている
乱れ咲く 桜の下で
薄雲の闇に 包まれた月
静かな夜に 浮かぶおぼろ月
私は一人 泣いていた
毎夜夢見る 貴方は
今 何処に居ますか?
まだ 私を覚えていますか?
桜が散る頃に 迎えに来て
その腕で 私を抱き締めて欲しいの
貴方の声で 名を呼んで
すれば 鳥の様に唄えるから
月日は流れ 雪が散らし
雪白に染まる 静かな花街
今日も一人 ただぼんやりと
白い空を 見ていた
過ぎ行く人 ふとした瞬間(とき)
振り返る 貴方な気がして
消えた残像 まだ貴方の
温もりを探している
溢れ落ちていく 哀しみの声
響く音 失くした自由を諦めて
届かない この想い
水面 映るのは涙空
遠い記憶 契交わした口付け
朱く実り 咲くは彼岸花
永久(とわ)の二人の 恋物語(こもりうた)
桜が散る頃に 迎えに来て
その腕で 私を抱き締めて欲しいの
貴方の声で 名を呼んで
すれば 鳥の様に唄えるから
芽生えた小さな 山吹に
あの頃の 温もりと優しい微笑みを
忘れないように 包み込む
花びら 泡沫へ舞い落ちて往く______
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