|
|
|
12時の貴君
|
作詞 蒼 |
|
学校帰りにまた、何気なく
溜め息と 強がりさ
先生や親の言う事を聞く
素直な子に疲れただけよ
冬は寒くて手袋でも、指はとても冷たくて
終電も終わって12時の鐘
あの時、あの場所、貴方に出会った
茶色の瞳、綺麗な黒髪
あの時、貴方は 捨てられた子犬のようだった
家に連れ込んじゃったけど
何も喋ってくれなくて
おもわず「何処から来たの?」と聞くと
涙を零すんだ
年も知らず
家も知らず
名前も知らず
ただ、あたしは貴方の傍に居るよ
学校からまた帰ると
部屋には彼が寝ている
寝顔が何だかギャップがあって
少し笑った
とても笑ってる
何の夢を見ているの?
彼の好きな物はスパゲティー
彼の嫌いな物は野菜だとか
子供みたいな貴方
いつの間にかあなたの存在を愛しく思えたんだ
今日は何気なく違う日
何気なく告白された日
NOだったけど、相手はあたしの頬に唇の温もりを残した
嫌で
嫌で
とてもあの人に会いたかった
何処? 何処?
思わず上着を持って、あの場所へ向かった
ねぇ、寒いでしょう?家に帰ろう
それでも、貴方は俯いたままで振り向いてくれない
触れると、震えている体
どうしようもなく
抱きしめた
一人じゃない、一人じゃないからと
何度も彼に言い続けた
彼はあたしを見上げ
そっと
「帰りたい」
と、呟いた
その日の夜、熱い夜に抱かれ
もっと激しく、抱きしめて欲しかった
彼の名前も知らないで
彼の住所も知らないで
彼はそっとあたしの前から姿を消した
ただ 机に
「さようなら」
と、書いた手紙を残して
|
|
|