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作詞 やすべえ |
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波に打ち付けられたひび割れた貝殻
その傍を歩く僕
漣(さざなみ)の濁音は静寂を嫌い、途切れる事なく
波打ち際に音を奏でる
僕の隣にはこれから誰もいない
空と海が創りだす水平線に
雲が漂い、鴎の声が谺(こだま)する
ゆっくりゆっくり時が進んでいたあの頃
僕と君は出会った
今まで出会ったどんな人より
好きという言葉以外探し出せない程
大切で大好きな人
君と居られるのなら
荒れ果てた荒野も一面の花畑
君と居られるのならどんな
暗い夜も光り輝くんだ
新鮮な幸せは毎日僕の
元へ届いていたよ
もう会えないなんて信じれないよ
愛すべき人のいない今
寄せ返す波が反芻(はんすう)しては
僕の心を打つんだ
【サビ】
今年の夏がまた終わる時
君と過ごした時間が溢れてくる
振り向いてもそこに君はいない
分かっているはずなのに
君の面影をまた探してる
汗が滲んだシャツを腕まくりして
君は漆(うるし)を塗ったように綺麗に焼けている
煌(きら)めく夕日が彼女に照り付けていた
一緒に過ごす時間が当たり前になって
特別な時間だという事を
忘れてしまっていたのかもしれない
小雨降り頻る(しきる)夜
僕らはこれから起こる
幸せを語らった
春はたくさんの自然に触れて
夏は煌めく海に繰り出して
秋には太ることを忘れていっぱい食べて
冬は身を寄せ合って暖まろうって
膨らんだ幸せが最高に
高まったある日に
君と僕は終わりを迎えた
「あなたにこれ以上迷惑かけたくない
私といても幸せになんてなれない
あなたを広い自然に返したい」
君がそう言った時
僕は悲しくなって怒り、叫んだ
僕の存在が君の幸せを潰してしまうなら
一緒にいない方が幸せだと
君の幸せが僕の一番の幸せだと
迷惑をかけていると思っていることが
迷惑なんだと
君が僕に与えてくれたもの
それは大きな大きな誰の手にも
触れられない純粋な幸せの結晶だった
もう何も言わなくてもいいから
そばに居てくれるだけでもいいから
僕が何度そう言っても
君は俯いたままただごめんと
涙を流していた
巻き戻しなんてない人生で
叶わぬ恋をまだ追い続けている
記念日にもらったオルゴール
鳴らせば君はまた帰ってくるのかな?
【サビ2】
今年の夏がまた終わる時
君と過ごした時間が溢れてくる。
可能性なんて0%なのに
君はまた僕の元に帰ってくるんだ
そんな悲しい妄想が胸を締め付けてしまう
君がいくら隠していたって
もう君に時間がないことなんて
知っていたよ
でも最後まで君と過ごしたかったんだ
君と巡ったあの街も
君と食べにいったあの店も
君がいないと白黒になって
美しさが枯れてしまう
全てが色褪せてしまえば
君との思い出も色褪せてしまうんだ
やりきれない思いを抱えたまま
僕は1人車を出してあの海へ駆け出した
君は1人海を眺めて
「今日が最後だから見にきたよ」と
僕は「君に憑いた悪魔が払えるなら
僕は死んだってかまわないよ」と抱きしめた
漣の濁音は静寂を嫌い、途切れることなく
波打ち際に音を立てていた
【サビ3】
今年の夏がまた終わる時
君と過ごした時間が溢れてくる
振り向いてもそこに君はいない
分かっているはずなのに
君の面影をまた探してる
君が天国に旅立った明くる日
僕はあの海へ向かった
君からもらったオルゴールを鳴らす
漣はオルゴールの音を聞き入る様に
静かに音を立てていた
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