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いつものやつ、テイクアウトで
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作詞 鈴橋 健 |
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つまらない夢に目が覚めた
アラームの鳴る一分前
朝の光が現実を連れて来る
何時も同じ事の繰り返し
上下のリズム刻む頭が並んで
夢の続きを運ぶ満員電車
化粧をキメた顔で俯いて
スマホの画面を追いかける
トランジットステーション
戦士が会社へ時計を急ぐ頃
並んだ波消しブロックには
人が押し寄せ波舞い上がる
秒針がラストスパート告げると
駅裏コーヒースタンド滑り込んだ
「おはようございます」の一声で
私の体内時計が脈を打ち始める
淹れたての香りに包まれたなら
マグカップの湯気吹き飛ばそう
モヤモヤしていた夢さえも
遥か遠くまで晴れてくる
いつものをテイクアウトして
駅までのビートを早めよう
ファイナルステーション
右手に抱えた小さな夢が
香りと希望を運んでくる
誰の物でもない私の人生
ドアが開いた最初の一歩目
二度と振り返ったりはしない
コーヒーはまるで生き様で
渋くて苦い事ばかりだけど
何度でも味わいたくなるの
駅に戻ったらこう言うだろう
いつものやつ、テイクアウトで
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