|
|
|
金盞花
|
作詞 Metaphysical Cat |
|
青天の霹靂か何か解らないけど
偶然にも好き同士の関係で出来たみたい
そして外の息苦しさに喚く頃には
一人分の温もりだけが命を護ってくれていた
どう仕様も無く悲しいくらいに矗々と育ってしまった
四足歩行から二足歩行へと変化も遂げて
五月蠅い小生意気に成り果てる
出来過ぎの展開に非道く翻弄されて
世にも恐ろしい速さで言葉を理解していく
唯一幼さが意味や理由を知る上で
高い高い壁となって邪魔をするから嫌になるけど
次第に心も何が正しくて何が間違いかを学んで
責任能力や思考回路さえ制御も出来る
そんな成長が時に恐ろしくて
胸の奥が刺されたかのように痛い
まだ春の味も知らずに
気付けば人生の前半戦の途中
一人分の温もりは居なくなった
どう仕様も無く虚しい空気に易々と呑まれてしまった
曇天より昏く喪失感と呼ぶのに相応しい
ひとりぼっちの檻に隠れた
次第に心は何が正しくて何が間違いかを忘れて
寧ろ綺麗な形で弾け飛んだ
意外と澄み切った空のような気分で
|
|
|