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8番 ライト
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作詞 安田系 |
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白球追いかけた去年の夏は
冷たいサイダーが良く似合った
セミの鳴き声と共に鳴り響く声
僕達の試合が始まった
闘志をむきだしにした僕達は
勝利を目指すことを言い合った
"8番ライトは隠れた英雄"
そんな言葉 嘘だよな
照り続く太陽 滴り落ちる汗
なによりも鼓動を感じていた
今日は高校3年の夏
最後の試合に8番ライト
どこだって構わない
火照ったグランド転がる
その白球を追いかけて身を投げ出す
それでもまだ8番ライト
試合がすすむ中 観客席を見ると
一番の親友が叫んでた
「ヘボ8番! 精一杯やれ!」
任せとけ! 心でしか言えなかった
バットの音が球場に響く
僕らは投手を励ました
今日はどうやら負け試合
最後の試合に8番ライト
活躍はしていない
相手の腕からうねって投げ放たれるボール
思い切り振った8番ライト
バットの音が球場に響く
僕らは4番を褒め上げた
サヨナラのチャンスの時 打席には8番ライト
高鳴る鼓動が球場を包む
嘘だろ バットがボールを追いかけて飛ばした
今日は最高の試合だ
最後の打席に8番ライト
球はバックスクリーンへ
ゆっくりダイヤモンド回る僕にかけられる歓声
隠れた英雄になった8番ライト
それでもまだ8番ライト
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