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No.83
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作詞 歪み |
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「誰かの太陽」になんて なりたくない
「誰かの何か」になるのなら
僕は 布団が良いな
包み込んで 暖かくて 安心する
唯一の誰かに求められて
そんな存在になれたらいいなあ
もしかしたら「太陽」よりも
欲張りだったりするのかな
身近過ぎて 我儘に聞こえたりするのかな
取り替えのきく存在だって思われるのかな
それでも良いよ 別に 僕はそういうものだから
でもそれまでは その時までは
いつまでもその身体を預けられる存在でありたい
包み込める存在でありたい
蹴落とされても 手繰り寄せてもらえるような
そこに無いと落ち着かないような
暑くても 寒くても 暖かくても 涼しくても
当たり前にそこにいる
そんな単純な喜びを忘れてしまっている
本当は「当たり前」何かじゃない
当たり前なんて無いのかも知れないって
あの日 僕はやっと理解したから
ここにいることの尊さを
そこにいることの儚さを
触れ合う為にあるこの肉体を
認識する為にあるこの精神を
暖かいな 涼しいな 気持ちいいな
そうして安心してくれる存在でありたい
安心を与えて 存在を求められて
その全てが 朽ちて失われるまでの生涯を
共に過ごせることの本当の奇跡を
あなたがどんな存在であろうとも
与えあい 求めあえる事を知っているからこそ
僕は あなたと共にいるのだと
その目に映して 手に触れて 抱えて
ああ 良かった
あなたの太陽でなくてよかった
眩し過ぎて 見ていられなくなるから
触れ合う事が出来なくなるから
遠い存在になってしまうから
だから僕は 布団が良いな
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