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No.79
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| 作詞 歪み |
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僕たちはそんな事の為に産まれて育ったわけじゃないのに
まるでそれが義務のように扱われていて
名前も顔も知らない人たちが 無遠慮に攻撃的だ
笑い声を上げずとも 声が聞こえずとも
他所から与えられたおやつで肥大化している
見返りなんて言葉はない お返しなんてしない
もらうだけ貰って 食い漁って ゴミはそのまま
素晴らしき人間讃称 落ちたものは見て見ぬふり
自分の手が汚れないものだけを好んだ
「後で手を洗えばいいじゃない」
温室から見える世界はどうだい
害のないものだけを与えられる世界はどうだい
管理する人がいなくなったその瞬間から
アレルギーだらけの君の体は外の世界で泣き叫ぶ
そこで初めて認知する世界の汚い所
向き合わず 戦わず 馴染むこともせずに
ただ振り返りながら逃げ出すの
そうして縺れた足で転んでは 空気すらも拒絶する
かわいそう かわいそうに
一体誰が 一体何が いけなかったんだろうね
守ると言いながら毒を与え続ける大人たちへ
免疫というものは 教科書を読んでも育たない
「愛しているわ」「愛しているから言うこと聞いて」
私が「嫌」だと思ったことはしてはダメよ
わたしが「良い」と思ったことだけを知ってね
いいものだけ いいものだけを与えたい
苦労は知らなくていいの 幸せになってほしいの
「あなたの為なの」「あの子の為なの」「こどものためなの」
私の為の間違いでしょう 笑わせないでよ
自己満足 人形遊び ゲームの中でやってなさい
あなたと私は違うの
そうして個性を理解したような事を言って
「輪の中に入っていないとダメよ」
「人と違う事をしてはダメよ」
「あの子はおかしいのよ」
「人として」「皆同じに」
吐き気がしました
どうしてみんな、気が付かないの
こんなにおかしな話を繰り返しているのに
ああ これが 洗脳というやつですか
素晴らしき人間賛美 都合の良い間違い探し
あの子といたって 迷惑も 困惑も 嫌悪すらないのに
「あなた」だけが不快に思っただけで
わたしは友達が作れない
私の人生って 僕の人生って あの人の人生って
体は輪の中に入れるのに
意識はいつも外にいる
一体いつ 分裂するんだろうな
「ふつうに」「人並みに」「常識的に」
つらつらと吐き出されていく差別的言葉の後で
「人を差別してはいけません」「いじめは犯罪です」
ってその口が動いて 喉が鳴るから
自己主張にも疲れてしまったので
あなたの世界とさようならすることにしました
全ての世界と仲良くは出来ないの
全人類に善良な人間なんていないの
本当に 分かっていないのは どっち？
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