|
|
|
自己に矛盾
|
作詞 歪み |
|
朝も昼も囚われたままで良いから
この儚い毎夜の自由時間だけは
畜生の諂いを無礼講よりも無礼で
滑稽で浅ましい生物的本能を晒していたい
喧しい目覚ましが叫んだら
ちゃんと内側から全身に畜生を纏うから
どうか許して目を逸らしておいて
「なにやってんだ自分」と
残暑の息苦しい夜風と混ぜた
足元に転がった夢の残骸で怪我をしたって
「もういらない」と投げられもせず
未達成の目標と
未完成の目的地を睨みつけた
眠りの中での出来事なんてすぐ忘れるくせに
自分が欲した出来心は消えてくれない
叶いやしないと諦めたフリをして
にじり寄るように足を向ける
中途半端な夢を見る
外界の荒波の中では大人しくしてるから
そこから這い出たひと時だけは
諦めきれない気持ちを持たせてくれよ
滑稽で浅ましい本能だって?
そんなのお前も持っている
うまく隠してるつもりでいる
時折その裾が靡いて
背中の横から顔を覗かせた
知っているんだ
本当は知っているんだ
ただ怖がっている
ただ失敗を恐れている
「安全なところにいたい」なんて嘘だ
頭の中では暴君のように
自分の欲望を放し飼いにしているけど
知っているんだ
それを叶える事が出来ると知っているんだ
今を変える覚悟が無いだけ
道標ばかり探しているから
新しい道 知らない道を通れない
本当はどこだって歩けるのに
舗装された道を選びたがる
既存の道は何とも歩き易い
虫が居るから草木は避けないと
「なにやってんだ」と溜息を吐いた
目覚ましが鳴った 夢の時間はそこまで
また今日が終わる頃に会いましょう
|
|
|