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信用証明
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作詞 歪み |
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「大嫌いだ」と言って
喉元に溜め込んだ嗚咽と一緒に
思考回路を遮断しながら その遠吠えを聞き流すよ
テレビの映像を切り替えるように
コロコロ変わっていく感情のチャンネルなんか
神出鬼没な不可視の道化
いつも隣で嗤っているくせに
突然泣いたと思ったら
その手に包丁を握り締めて狙っている
退屈だと嘆いていながら
その口で禍《わざわい》を二酸化炭素に乗せている
「大嫌いだ」と言ってよ
どうせまた明日になれば 猫撫で声を生成するんでしょう
喉元の変換器をぶち壊したら
飾り気のなくなった正体を現してくれるのか
鍵を掛けて鎖を巻き付けた強固な箱は
墓場の前で開けてよ
今からその準備をするから
道化の粧いを落としておいで
鬱蒼とした表情でいいよ
紛れもなくそれが自分自身であると認知して
嘘偽りなく晒してくれよ
そうすれば来世からその先くらいには
信用を前提にいくらでも遠吠えを受け入れられそうだ
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