|
|
|
去る者の日々は疎い
|
作詞 歪み |
|
君が死んだ
さっき笑いながら手を振った
あの時 なにを思っていたのか
君の全てが行方知れずになった
不特定多数の誰かを笑顔にしたいと
いつも君は楽しげに語った
それを聞いている僕は笑顔だったよ
花笑みが似合う君の言葉は
誰かを闇から引き上げ続けている
苦しかったの 寂しかったの
何を抱えていたの なんで言ってくれなかったの
君が誰かを笑顔にさせたい分だけ
僕は君を笑顔にさせたかったんだ
全人類を幸せに出来ないけど、と君は上の空で僕に言う
自分ひとりを抱えることで一杯になる手を
天井に向けていた
ねえ そりゃそうだよ
全人類に良質な人間なんかいない
でも 全人類に悪質な人間もいない
誰かは誰かを必要としていて
誰かは誰かを大切にしている
僕にとっては君がそうだ
それじゃあダメだったの
こんなちっぽけな存在ひとつじゃ足りなかったの
だけどもう居ないから
どれだけ投げても返ってこない
君は死んだ
僕の目の前で全てを置いて行った
自分の全てを自分で棄てた
だけど僕は生きていく
自分ひとりで一杯の身体を持って
なにも拾わないよ
それは君しか持てないモノだから
|
|
|