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自己嫌悪
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作詞 歪み |
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隙間なく埋め尽くした哀愁で
生涯のタイルに色付けしたら
なんとも禍々しい姿を見せた
光芒や後光が射すにも輝きやしない
この生き方に何の価値があるのだろうと
声もあげずに陶磁器を叩き割った
誰かが誰かを殺す夢を見たって
死に関連してても吉夢にはならないんだってさ
まだ僕には纏わり付く蔦を切る刃物は振るえないらしい
この声は何度も誰かを傷付けるくせに
自衛に特化した僕は僕を傷付ける事が怖い
はみ出してしまう事が怖いのだ
もう手遅れだというのに
流転する濁世《じょくせ》の中では昂然すらも衰退する
みんなはみんなが特別じゃない事を望んでいる
普通という名を借りて個性を殺しにくる
幸災楽禍《こうさいらくか》で見下しながら
口蜜腹剣《こうみつふくけん》に無害を装う
そんな世界を知ってしまったから
殊更生きることへの疑問が膨れ上がった
いつか破裂するんだ
足元に砕け散ったタイルと同じように
そうして足の裏を切るのは僕のせい
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