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海の駅
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作詞 Ibu |
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君が来ると聞いて10年経った
それでも君は現れなかった
そうして諦めて立ち上がったら
隣のベンチに君が居た
何故気付かなかったのだろう
思いだけが先走ったからだろうか?
互いに相手を思い待ち
簡単に会えると勘違いしてたからなのかな
今までの後悔を
隣合わせの君に
周りをもっと見れたらな
こんな辛い事は無かったのに
悲しみでできた海を
これからどう渡ろうか?
道先は教えてくれない
ちょっとだけ手で拭った
君が来てから10年経った
それでも君は素直じゃなかった
開き直れたらどれ程楽か?
隣のベンチは空白の儘
何故気付いてやれなかったのだろう
建前だけ重ねていたからだろうか?
今までの忖度を
離れ離れの君に
もう少し近づけたら
こんな辛い事は無かったのかな
悲しみの海は今日も
渡る術をまだ知らない
溢れて堪らないんだ
景色は青だった
涙が青色でできてなかった
透明な純白な水滴だった
その色を青くしてくれてのは
天からの光だった
今までの停車時間を
発車までに伝えられたなら
ドアが閉まるまでは
心の底から叫んでいたのかな
悲しみに沈む海に
息をしようと泡を吐き
溺れても尚藻掻こうと
航海をするだけだった
その青さは今も輝いて
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