|
|
|
人街
|
作詞 Ibu |
|
人と人ならざる者が混ざった
その街を人は世界と呼んだ
苦し紛れの言葉だったけど
案外的を得ていてさ
その街は今日も寂しそうな
顔を隠しながら生きていたり
生きていなかったりをさ
何となく何度も問いかけていた
こんな場所に居てどうするんだい?
まだ迷っているのなら夢をおやすみ
この街が普通じゃない事は
何処の誰よりも分かった気でいた
いただけなんだ、実を云うと
君に云われるまで気付けなかった事さ
この街が普通じゃないなら
何処の誰に渡せばいいのだろうか
老化は絶えない、秘密を明かそう
君の言葉すらも、常軌を逸していると
何も変わらないフリを
続けながら
街は
街は
人と人ではない生き物で成り立っていた
その世界を僕等は街と誤魔化した
その場凌ぎで良かったのにさ
今日も窓が割れていてさ
その世界を街は囲んで
集団下校の群がりを恨んだり
恨んでいなかったりをさ
遠き日々を遠くから眺めていた
この場所が居心地よかったからだろうか?
おやすみを云ってから未だに寝れずにいる
この街が普通でいられない事は
何処の誰も知らなかった事実だ
でも僕が気付いてしまってから
僕がリーターになった気になってさ
この街が普通でいられたら
多分僕も皆と一緒だったろうよ
紆余曲折を得ても決められない
そんな無責任を演じ続けている
何か変わり始めていたんだ
それを知れず
人は
人は
今日が何も変わらないのに
街も何か変わらない事実を
受け入れる事だけが出来なくて
人外を受け入れられたのが
人街だったのかな
この街も晴れ渡る様で
光が差し込むそんな世界が
憎くて、羨ましくて堪らない
只の自分の欲だったんだ
今日も街は変わり続ける
そうして未来を構築するんだ
だから、今はこの景色を見納めて
さて、今日は何処を変えようかと
思う事ができる自分がいる事を
知れたからこそ
僕は
僕は、安心できるんだ
|
|
|