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血と皿
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作詞 Ibu |
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滴れた一滴の血を
残さずに食べれたらな
その皿に盛りつけられた
血で誰かを助けられたらな
その見た目は人によっては
辛さを見出してしまうけれど
人の躰に潜むものだったんだと
血を流し込む
皿の上に乗っかった生命は
何れ私になるのでしょうか
ならば私は血になりたいな
君の躰の血肉になりたいな
何処に向かえば分からぬ者に
どうか彷徨わないでと諭して
今も流れているこの血よ未だ
止まらないで欲しいと願った
だからだろうか皿に盛りつけられたのが
全て血として繋がっている訳を
何も溢れ出なくても
躰が動いてくれるのなら
皿の色が何色だろうかそれは
関係のない事だったのだろうか
だから皆躰に閉じ込めて
皮膚の厚みで色を誤魔化して
心抉られる日々が終わる事を
血に祈る
皿の破片から出てきた血は
単純明快の些細な液体でも
人々は恐怖してしまうのを
忘れてしまう、悲しいなと
誰が迎えに来るのかと悩む人々は
その血一つで察してしまうのかな
だとしたら少し報われて欲しいな
この言霊すら伝わらないのだから
皿すら意味を込められないのにさ
血に何を求めればいいのさ
見たい人は見ればいい
見たくない人は見なくていい
現実は案外そうやって
血と皿の様にできているから
涙で溢れた皿の器
その涙すら血だと分かってしまったら
注ぎ続けるしかないじゃないか
その透明な血を
誰も行方を知らぬのだから当然
笑って泣いてを繰り返した末裔
最期の時位は私らしくさせてと
そんな音色を慣らしながらって
僕はその血肉になれたのでしょうか
無意識の獣食いから目を逸らしながら
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