|
|
|
本に囲まれた世界で
|
作詞 Ibu |
|
ここは文章で囲まれているのでしょうか?
沢山の文字で囲まれているのでしょうか?
僕にとってこの本だらけの景色は
当たり前の景色だったけどさ
それらが崩れ去った時
囲まれながら死にゆくのでしょう?
それが僕にとっての
世界の縮図だっただけで
つまんなかった日々は
一枚開く度に物語が込められていて
それが自分好みじゃなかったとしても
目を閉じてしまえば見えない
それが当たり前だったから
でも、その本の匂いは何も見ずとも
直接伝わってくるもんだったんだなって
気付ける筈無いよな
文章に飽きてきたそんな日々を過ごしていた
他にも出来る事があるか探し続けていた
君にとってこの本だらけの景色は
異様なまでの景色だったけどさ
バラバラに散らばった時
並べ替える人生なのでしょう?
そうする事だけが
退屈しのぎだっただけで
飽きが来たのに日々は
一枚閉じる度に物語が終わりを告げ
それが自分好みだったのになって
目を開けても見えない
それは当たり前じゃなかったから
でも、その本が紡ぎ出してきた物と云うのは
間接的でも伝わったんだなってそれすらも僕は
気付けなかった訳ですよ
一度読んてしまったら
それまでなんだと打ち切って
今も囲まれている
図書館の様だった
そこに好きはあったのか?
食わず嫌いが克服する様に
読まず嫌いも報われるだろうか?
そんな事を云っていたら
この世界は本で
出来上がっていた事に
今更になって気付いたのです
この本に囲まれた世界で生きるには
このストーリーはあまりにも陳腐で
奇跡的に成り立っている
悲しい事に成り立っている
一つ一つ大切なモノだった事に気付いて
忘れないでと誓った約束すらも僕はこの世界で
静かに燃えていた
|
|
|