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ヘイト
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作詞 Ibu |
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「嫌われ者です。」
そう彼は泣いていた
「愚か者です。」
そうとも聞こえた
皆に好かれる事は
基本的には無くってさ
その一部が全部に
見えてしまっただけなのに
崩れ落ちてしまった
二度とあって堪るかと
私の独り言が
今始まる
「君だけは嫌われたくなかった
そこの君にも嫌われたくなかった
だから僕は仮面を被って
いい人ぶっていたけれど
その仮面がずれた時に
こんな人だったのかと皆
期待外れと馬鹿にして
僕を嫌うのです」
「嫌われたくない。」
涙は溢れるばかりで
「愚かだったのかな。」
自分を見つめ直すけど
一部の人でも
愛されたくて欲しくって
それが全部と一部と
変わり映えしないと呟き
膝から下に付いて
こんな悲劇あって堪るかと
私だけの独り言も
まだ続く
「君にだけは救われたかった
そこの君でも救われたかった
だから僕は悲劇の主人公を
演じていたけれど
演じていたとばれた時に
酷い人だったのかと皆
救う価値などない奴だと
僕を置いて逝くのです」
「嫌いな人」と「嫌われ者」
どちらも似た意味を持つけど
どちらも悲しいじゃないかと
下手な呂律の回らない歌を
「僕だけが救われないとか
そこの君には分からないでしょとか
そういう所だからなと
自分を責め立ててしまって
だから『ヘイト』と
自分で認めてしまったのでしょう」
そんな僕を優しくできる様に
そんな僕は愛する事ができる様に
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