|
|
|
貴族席
|
作詞 Ibu |
|
金よ金よその責を重ねよ
貴族ともの席を用意せよ
さあ、席は容易に作りたもうた
その席に座れるのは何処の誰か?
貧しい者にも豊かな野郎にも
平等なる椅子取りゲームを
早い者が価値を見出せるんだ
遅い者には敗けしかないんだ
音が止まったその瞬間に
音が始まるのを誰もが
素晴らしい見晴らしだ
なんて素敵な場所なんだ
こんな景色を独占できるとは
なんて素晴らしい裕福なんだ
他人を叩き落して迄
見せたかった景色だったのか
その他人にとっては嬉しかろうか
別の他人には辛かろうにな
さて、無益な争いはまだ続く
我先にと金を稼げと渦巻いて
貧しさを見下して豊かさを恨んで
不平等な席交換を
早いから手に入る訳でも無く
遅さで気付いたら手に入っている
チャイムが鳴り始めたら
元の席に帰らなきゃだな
心がむずむずするのは何故だ
そわそわしてしまうこの気持ちは
偉い人のフリは出来た気がしたのに
更に上が居る気がするんだ
運を使い果たして迄
手に入れたかった場所だろうか
その他人には関係なかっただろうか
自分にとっては都合が悪かった
「君の為のご褒美だよ
どうか受け取ってくれよ
受け取れよ、貰えよ、クソが」
上から目線で物事を語る馬鹿野郎が
優しさから踏み外した
元の君は何処へ行った?
最高に良い光景だ
ゴミ溜めの中の王様だ
他人を平然と投げ捨てた
その気分はどうだろな?
他人を叩き落して迄
見たかった景色じゃなきゃ
他人の犠牲とやらがさ
報われない悲劇になるわ
|
|
|