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つまらない話
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作詞 Ibu |
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「話をしようか」
そんな語りから
始まる話は
つまらなくて
皆足並みを揃えて
帰っていくけど
彼は語るのを
止めなかった
「くだらなくてごめんね
これが僕の限度さ
あくびが出てしまうくらいの
そんな些細な話だから」
そんな話を聞く人は
余程の人なんだろうな
そんな寂しい会話が今
始まった
「話が長くてごめんね」
ただでさえ
つまらない話なのに
内容も薄っぺらくて
何故だろう
彼の話が
つまらないと思っていても
何故が聞き入ってしまうの
「あまりに空虚な話でごめんね
辛いけどこれが全てなの
今まであった話の事を
包み隠さず云うからね」
そう云って旅人は
僕に包み隠さず云った
話を聞く人なんて
もう逝ったというのに
その話はあまりに残酷で
つまらないって言わなきゃ
受け止められない
そんな亡びの話
「こんな話を最期まで
聞いてくれてありがとう
もう云い残した事は
もう無いからバイバイだ」
そんな僕を置いて逝くなんて
そんな無責任な事を
しないてくれユーモアをくれ
この現実を本当にしないてくれ
僕はその話を託しこの場から去ってった
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