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日記帳を見て私は
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作詞 Ibu |
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初七日、私、彼の残したもので
思いに耽っていた
恋の知らぬと思い
その日記帳を手に取った
ペイジをめくれば弟の
生き様を知れるモノでしょう
そしたら、彼がどう思っていたが
分かるのでしょう
そうペイジをめくっていたら
女性の名前が、出てきたのです
ああ、彼も
恋をしてたのか
矛盾の様な、複雑の様な
そんな恋をしているが分からぬ日記帳
胸騒ぎを覚乍ら私はその謎を
解こうとしました
その恋の行方を
愛しさからその恋を温めて
この世を去った様に見えたが
「失望、臆病、取り返しのつかぬ、ああ」
彼は後悔していたのか?
亡弟の謎は深まるばかり
そのままにしてもよかったのけど
私の好奇心がこの謎を
向き合わせようとするのです
日附に注目してみては
異変に気付く物なのです
それらを組み合わせて出来たのは
「I LOVE YOU」の言葉だった
ああ、何と子供らしい
その恋を認める為に彼は
わざわざ遠回りの告白を
していたのでしょうか?
愛しさを抱きかかえて彼は
届かずに去ったように見えたが
最後の最後まで届け様としていた
亡弟の悲恋だった
しかし、彼女の絵葉書をよく見てみれば
切手が斜めになっているのです
それも一つの告白の形で
気付けなかった、いやすれ違ってった
お互いが愛しているを伝えていたのを
自分に夢中になっていたのでしょう
それは余りにも臆病過ぎた恋でした
伝えたい事だけに一心で
自ぼれの無さが生み出した
悲劇的な愛だった
私が日記帳を解読しなければ
こんな悲惨な現実を
亡弟の悲しみを
受け取る事は無かったのにな
そう思い日記帳を仕舞い
私は彼女の既にあった
婚約の事を亡弟の事を
一緒に考えながら
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