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小説書きの心臓
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作詞 Ibu |
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「もう、始まってるの?」
小説は既に始まっている
「じゃあ?此れは何?」って
台詞を入れなければいけない者が
「やあ、こんにちは。」って
話しかけても
「空想かい?」
当たり前の事だろ
「僕は何?」
そんなこと聞かれたら
妄想だよって言うしかないから
文章を書き綴る事が趣味のものなら
僕は心臓に縛りついてでも書き続ける
その文章に意味があるのなら
ショートショートだって長編だって
意味を込め僕は書くをするのさ
貴方が貴方である内に、覚えている内に
思い付く限りとは言い飽きた
「僕は何の為に存在しているのか」
それを知れるのか小説
「あらあら、また始まったのかい?」
と架空の人物は問う
「もう始まっているよ」って
僕は返事をした
「あんたセンスないな」
確かに確かな事だ
物語を書き綴る事が趣味のものなら
心臓が動くうちに描き続ける
その図に意味があるなら
表紙だって今見ている者だって
意味を込め僕は描くをするのさ
僕が僕である内に、垣間見てるうちに
思い出せるだけとも言い飽きた
「私は何の為にいるの?」
それを求めるのが小説
面倒だからと適当な事を書かないでくれ
辛いからと憎しみの込めた事を言わないでくれ
主人公は貴方だけと
実力主義者は語るけれど
あたしがあたしである内に、文が終わる前に
期待していた明日を目指していた
「何のために綴られたのか?」
それを調べるための小説
小さく説くから小説なんだ
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