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繙読
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作詞 Ibu |
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読心しようと繙読を嘗試しようとしてみるが
こんな仕儀じゃ留飲を下げる事も峻拒されてしまうだろうな
狼狽えている心境な場合じゃないと邀撃つけれど
迚も斯くても蹂躪されることには変わりないな
君の中の宇宙(そら)の本を探し求めてる
陰摩羅鬼(おんもらき)も陰摩羅鬼(いんもらき)も静かに身を隠すだろう
化けた者だらけの慥かな心の臓じゃ
こりゃでてくるのは確か慥かの罔両(みずは)だけだろう
嗚呼こりゃ滅茶苦茶になったもんだ何奴のせいだろうか
こんな羅列じゃ本旨も伝わっていじゃいないだろか
暴れまわって湿潤な温度になったって
伝わりはしないんだ禀性を持ったままで
亦候揃って繙読しようと果敢に取り組む訳だけと
御伽の世界に這入り込む事この上ないといえるが
読み切ることを思断つことが
魑魅だろうか魍魎だろうか聯絡も無いだろうな
妖だらけの慥かな心の臓じゃ
こりゃでてくるのは確か慥かの妖怪だけだろう
嗚呼又又ぐちゃぐちゃになったもんだ何奴のせいだろうか
こんな律呂じゃ終焉迎えることも敵わないや
棒に揮って再び繙読を始めるか
こんな著述なんかじゃ解らなくて
そもそも地体が濫觴したのは
素、吾自身だろうが
然あれども他所事にしている阿呆は
抛棄の旨趣の立居振舞いも面忘てるようだ
然れば莫迦の一つ覚えのように
己と知るのは甞てのようだけど
ところがどっこい余所事にしている阿房は
尤も己に回帰する事も知りもしなかったろうだ
畢竟的に幾許かの和郎を感取できただろうが
然しもの五月蠅い声遣ばっかで呵する間違いないな
ここらで〆だ読心する拵はできてるかいな
さあ、ここいらで一つ繙読を創めようぜ
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