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止まない雨はない
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| 作詞 やぬ |
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子供の声は薄い壁の向こうから
ここから動けないからシーツを握り
ぬるい水で粘ついた口を潤した
心臓が動くのがひどく後ろめたい
汚しながら断片化していく記憶は
価値を奪っていくような花占い
長い目で見れば美しいなんて言った
思い出なんて名前を付けるように
過ぎた季節はただの数え方だった
あまり覚えてないから綺麗に飾った
子供の頃踏み潰したアリを思い出した
不完全なまま白線の上で潰れていた
雨が降る朝 何もかもがさ
上手くいかないと悟らされて
押し付けがましい それは浅ましい
深く考えないようにと言われて
誰もが同じ筈なのに 彼だけが笑えなかった
誰かが生まれたある夏の日に
昔見ていたカッコいいヒーロー達は
いつまで待っても助けに来てくれない
昔消えてしまったあの時の夢が
浮かんで薬を持つ 口に入れる
辛いからと見ないふりをした傷口は
取り返しがつかないほど膿んでいた
辛い思い出に咲いていたあの花は
手折っても脳に深く根を張っていた
横断歩道では車が苛立つように見えて
すれ違いざま唾を吐きかけられる気がして
苛立ちを抑える気もない顏を晒して
そのくせ心の内を暴かれるのが怖くて
たくさんの矛盾を孕んだこの体へ
甘えた考えを諦めきれず甘える僕へ
1人ぼっちを1人の部屋で笑う僕へ
何度聞いても 何も無いけど
大人になって子供のままで
置いていかれた 恨めしい目だ
貴方の話は例え話で
誰もが同じはずなのに 彼だけが笑えなかった
誰かが生まれたある夏の日に
分かっているのに無為に過ごした
筋道立たない未来の設計は
僕が好きな味をつけて欲しい
心まで選べたならよかったのに
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