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雨のキャンバス
作詞 かぼちゃ
泡立つ潮騒 匂いが目にしみる
潮で傷んだイーゼルに
海砂色のキャンバスと
脂ぎった黒い筆先

背に遠くバスの排気
木々から剥がれた夏の角質が
凋残した風に舞い
白波に招かれていった

鳥も失せた灰空
砂浜の私
手向けの花を握り締め
あなたを追いたかった

枯れない花 消えない光
褪せない人 その眼差し
描いてきた 忘れるには
愛おし過ぎる偽物

掴んだ砂 残る温もりごと
流れ落ちる

鳥も失せた灰空
砂浜の私
足音を鳴らす雨
キャンバスを虚ろが染めてゆく

枯れない花 消えない光
褪せない人 その眼差し
描いてきた 忘れるには
愛おし過ぎる偽物

もう二度と色付かない絵画の群れ
濡れた体を横たえて
その爪先に波が触れ
引いてゆく 私をその儘に

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 雨のキャンバス
公開日 2020/10/14
ジャンル その他
カテゴリ その他
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