|
|
|
めぐる
|
作詞 しんごS-ing. |
|
深夜を駆ける最終列車
明日から雨が続くって
話して別れた数分前
改札を抜ける頃に雨は降り出した
傘を持っていなくても
小雨だから大丈夫って
両耳に挿したイヤホン
解散したバンドの歌が
何故か今日は少し違って聴こえる
変わる筈のない音が僕に教える
めくらずに止まったままのカレンダー
赤いカビがキッチンを彩る
何でもない日に止まる時計の針
気づいていた少しずつだけど
歩かなくても時は進んでいく
当たり前な当たり前を
難しくするのが気持ちって奴さ
散らかった部屋が落ちつく
溜まった請求書すらどうでもいい
誰かにとって今日は酷い1日だった
そんな日に僕は濡れたシャツを洗う
明日から雨が降る前に少しずつ
部屋を片付けて酒の缶を棄てる水曜
止まったままのカレンダーをめくって
赤いカビに洗剤をつけて少しピンク色
止まった時計の電池を交換する夜
変わらない筈のあの歌が変わったのは
きっと僕が少しだけ大人になったから
今日は少し違ってみえる目に映る全て
変わる筈ない景色が今日はなんかって思う
明日はきっともとに戻るかもしれない
それでも僕はまた大人に少しなっていくかな
|
|
|