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アオキハル
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作詞 蒼藤 |
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手を伸ばし続けて 見た
春の向こう側へ
目を閉じて 耳をすませば
賑やかな笑い声が聞こえてくるよ
とりとめのない話を繰り返して
そこに「自分」ってものを証明する声が
ドアを開け そこへ座れば
あるのは静寂と紅茶の香り
交わす言葉はほとんどなくても
そこにいていいと言われた気がした
ああ この気持ちに名前をつけたくて
つけようとして
そんなものは要らないって 気づけた
暖かい光が差し込んで
静かな部屋に春を告げた
どれも全て形は違うけれど
立ち昇る香りは同じ
言いたくて でも聞けなくて
だから彼らは「今」を信じ続ける
欲しいものはただ一つの証
青い春を謳歌したという 証
ドアを閉め 振り返れば
その部屋には紅茶の香りはもうしない
交わす言葉は続くけれども
求めていたものとは違う気がして
ああ 見えた気がしてしまって
触れた気がして
昔からそれだけがずっと 欲しかった
温かい涙が流れ落ちて
願った場所に想いを告げた
どれだけ歪んでいたとしても
それを手に入れたいから
言葉は口にしなきゃ分からない
そんなことは分かりきっている
それでもこんな言葉一つじゃ足りない
わかるわけない
わからなくてもいい
伝わらなくも構わない
ただ 伝えたいだけだから
暖かい光が差し込んで
触れた熱は春を告げた
本当はまちがっているとしても
やっと見つけた アオキハル
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