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いまのわたし
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作詞 鮫島ルイ |
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お金ってこんなに溶けるんだ
だって冬だもんなって
理由をつけるのは得意で嫌になる
定期を通すと前の人の残高
12000円の後に表示される427円は
本当に私を表しているようで
あと3日のタイムリミットに心が裂けた
誰に対してでもないごめんなさいと
同級生の作詞した歌詞が
親知らずの痛みみたいに襲う朝
何になりたくてここに来たの
こうなりたくなかったはずなのに
ねぇ、助けてよ山手線
開けっ放しの部屋のドアから
漏れ出す暖房の優しさが
深夜2時の頑張りを讃えてる
飲み会の3000円をトイレに吐き戻す日々に
プラマイゼロじゃんと笑う君は
前とは違う人に見える
嫌われちゃったあの子とか
クラブ女になったあの子も
同じ夕日を見てたはずなのに
何かのエサになりたいな
なりたくないおぞましい生き物に
骨まで消化してくれていいんだよ
閉めっぱなしの本音ボックスは
溜まりに溜まったものたちによって
ついに共喰いを始めたらしい
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