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春雨
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作詞 コクトー |
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春は もう
絶え絶え
力 振り絞って
桜吹雪を散らす
まるで
私達が
血を吐く様に
その内
ひとひら残らず
雨にかわっていた
むせるよな
夏の匂いがして
気が遠くなる
濡れて凍える体
怯えている
夏が駆けて来れば
秋を想う
冬を想えば
目眩を 覚える
涙 ぽろりと
百ある内の
一も満たず
私達は まだ
愛を知らな過ぎて
立ち竦めど
その美に溺れていて
むせるよな
夏の匂いがして
気が遠くなる
濡れて凍える体
怯えている
夏が駆けて来れば
秋を想う
冬を想えば
目眩を 覚える
あれから
どれくらい経っていて
花が
ただ花が
咲くと あなたは言う
私達は どう愛でればいいと
答え探し
むせるよな
夏の匂いがして
気が遠くなる
濡れて凍える体
怯えている
夏が駆けて来れば
秋を想う
冬を想えば
目眩を覚える
それなのに とめどなく
花は咲いて
時は過ぎて
あの願いを 忘れる
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