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てんとう虫が教えてくれたこと
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作詞 橙 ヨシヒコ |
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ふと手の甲に舞い降りてきた てんとう虫
これで悲鳴を上げるようなことにはならない
人差し指を上にしていれば登っていく
そのまま そばにある樹の幹に橋を架けた
何事もなく てんとう虫は
そのまま上を目指して登っていく
どこまで行くの? やっぱりてっぺんまで
あっという間に僕の背を追い抜いて
休みの日は こんなにおだやか
本来の おっとりを取りもどせる
てんとう虫を 見上げて気付く
今日は なんていい天気なんだろう
晴れるっていってたのに 曇りだったり
曇りだっていってたのに こんなに晴れていたり
世界地図でいうと 僕のいるところなんて
きっと 針の先ほどもないんだろうな
空を見上げて 呆けるような
余裕は仕事の日には とてもないから
いいんじゃないの? 休みの日ぐらいは
赤信号の間も気にならない
てんとう虫が 人間と違って
気楽に生きているように視えるけど
きっとそんなことはない 必死に生きている
限られた時間をまっとうするために
人間と ほかの生き物は
結局、どっちも必死に生きている
どっちがどっちともいえないけれど
生きるために生きるか
トラブルなく生きるかの違い
てんとう虫が 教えてくれたこと
いつのまにかいなくなっていたけれど
君に会えてよかった、なんて
そんなことを思ってしまうよ
今日は なんていい天気なんだろう
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